はじめに
日本名門酒会本部より
被災地を "知る"、その姿勢が被災地を "忘れない" ことにつながります。東北の優れた商品を紹介することで復興の歩みを伝え、「忘れない」「見守りつづける」というメッセージを発信するのは私達の役割だと考えます。
10年をふりかえって
東日本大震災で被災したメーカーの方々に、復興に向けて歩んだこの10年を振り返っていただきました。
日本酒一ノ蔵(株)一ノ蔵(宮城県大崎市)
日本酒の伝統を守り新たな日本酒ワールドを切り拓いてきた大崎市の銘醸蔵。寄せられた支援を被災した子供たちへの「ご恩送り」という形で渡す「3.11未来へつなぐバトン」も10年目を迎えました。
日本酒浦霞(株)佐浦(宮城県塩竈市)
名杜氏・平野佐五郎氏の技を受け継ぐ、塩竈の銘醸蔵。震災時に受けた支援を「浦霞発、日本酒のチカラ」プロジェクトで、地域の食文化の復興や未来を担う子供たちの支援につないでいます。
日本酒大七 大七酒造(株)(福島県二本松市)
伝統の生酛造りにこだわる二本松の銘醸蔵。超扁平精米など独自技術に裏付けられた深く気品ある美味しさは国内外で高評価。風評被害との長い闘いの支えとなったのは、国内外からの応援でした。
食品(株)木の屋石巻水産(宮城県石巻市)
鯨食文化を伝える看板商品の他、三陸の海の獲れたての魚をその日のうちに加工する美味しい缶詰が人気。津波で流されなかった缶詰は"希望の缶詰"と呼ばれ再建への道筋となりました。
食品(株)ヤマウチ(宮城県南三陸町)
南三陸の旬の魚介の美味しさを、保存料無添加・無着色で引き出した食品はご飯のお供にもお酒のお供にも。「福興市」を呼びかけるなど南三陸町の復興にも尽力されてきました。