お米の味わいをよりダイレクトに感じられる「しぼりたて新酒」
昨夏の終わり頃から続く「令和の米騒動」。2025年度の生産量は増産という話がある一方で、高温や梅雨の降水量が全国的に少なかったことから、一部では田んぼがひび割れ、開花期を迎えた稲が枯れ始めている地域もあるようです。未だに収束の目途が立たない米事情に、皆様の不安も大きいのではないかと存じます。
お米を主原料としている日本酒、今年の秋以降、蔵元が使用する原料米については、なんとか数量は足りそうな状況ですが、価格が定まらず、蔵元関係者もどうなることか気が気でない、という声が伝わってきます。蔵元も私たちと同様に、今後の日本酒がどうなるのか大きな不安を抱えています。
日本酒には欠かせないお米。1800ml(一升瓶1本)の日本酒を造るのに、約1000gのお米が必要とされます(国税庁発表の「令和5酒造年度清酒製造状況一覧」より算出した全国平均)。世界中を見てもこれほどまでにお米を贅沢に使ったお酒は、おそらくありません。日本酒の味わいは、仕込水の良さ、麹や酵母など発酵に関わる微生物はもちろんですが、そのほとんどがお米から生まれていると言ってもいいでしょう。
お米の大切さをいつも以上に感じる日々。こんな時だからこそ、この頒布会ではお米の味わいをよりダイレクトに感じられる「しぼりたて新酒」をテーマに、純米造りのお酒をお届けします。火入れ(加熱処理)をせずに、搾ってすぐに瓶詰めすることで、お米の旨味と、フレッシュな味わいを瓶に封じ込めました。なかなか味わうことができない、頒布会のためだけにご用意する特別仕様の「しぼりたて」にご期待ください。
お酒の栞「酒談義」
お酒と一緒に、蔵元にまつわる物語を記したしおり「酒談義」をお届けします。この頒布会でしか楽しめない各蔵元の個性あふれるお酒の味を楽しみながら、「どんなところで、どんな人たちが、どうやって」そのお酒を生み出したのかと思いを巡らせて、お楽しみください。