日本名門酒会 蔵元紹介

蔵の概要

環境

環境

鳴門海峡に架かる大鳴門橋

渦潮で知られる鳴門海峡を望む徳島県・鳴門市は、大鳴門橋・明石海峡大橋を経て本州と結ばれる四国の玄関口。四国八ヶ所一番札所の霊山寺があり巡礼の出発点ともなっています。温暖で雨が少ないため16世紀より製塩が盛んで、副産物を利用した製薬業が現在の主な産業です。また、大甕で有名な大谷焼きの蔵元が数件あり、酒、醤油、みそ、酢など仕込むための焼き物が簡単に手に入ることから、古くから醸造の町としても知られています。藩政時代の阿波の国は藍、塩、たばこの専売で栄え、蔵の前の撫養街道はかつて、その藍の積み出しのために撫養港へ通う行商人で賑わったといいます。


歴史

歴史

有形文化財に登録された「鳴門鯛精米所」

蔵は文化元年(1804年)に2二代目・松浦直蔵由往により創業され、200有余年の歴史を誇ります。明治19年(1886年)にときの県令・酒井明氏と5代目・松浦九平により、魚族の王、鯛の如く端麗優雅であるようにと「鳴門鯛」と命名されました。平成12年(2000年)には、純米酒に超音波を当て霧状の半気体の状態にした後、−20℃で冷却して液体となった霧の雫を一滴一滴ためて造る「霧造り」の独自製法を7年の歳月をかけて完成。伝統の中に、品質を高め、新たな日本酒の地平を拓くための新しい技術を積極的に取り入れています。


造り

造り

酒造蔵での仕込み風景

仕込水は阿讃山脈の伏流水で軟水系。米は《阿波山田錦》や《五百万石》などの酒造好適米を使用し、技術改良した自社精米によって高品位な原料処理を行っています。純米、吟醸をはじめとした特定名称酒の出荷比率は7割を超えています。「温故知新」を社是として、文化元年から脈々と培われた伝統の味を現代に伝えるため、伝統の技と新たな技の創造との融合によって、高付加価値の製品開発に力を注いでいます。


味わい&合う料理

食

----

一般に甘口指向の徳島酒の中で、まろみのある辛口に仕上げています。

蔵元おすすめ酒に合う地元のうまいもん

鳴門鯛のお造りわかめすだちを添えて。鳴門の渦潮にもまれ育った鳴門鯛は身が引き締まり、鯛の中でも高級品として重宝されています。それに、鳴門産のわかめを添えて。すだちを搾ると豊かな香りがさらに魚の旨味を引き立てます。


周辺情報

霊山寺 四国八十八ヶ所1番札所。天平年間に聖武天皇勅願の道場として僧行基が開基したといわれる。車で5分。

鳴門NAVI 鳴門市の観光案内

徳島県観光情報サイト「阿波ナビ」