日本名門酒会 蔵元紹介

蔵の概要

環境

環境

世界文化遺産指定、姫路城。

優美な白壁を輝かせる姿で白鷺城とも呼ばれる「世界文化遺産」姫路城。その城下町として発展した姫路市は、穏やかな瀬戸内海に面し、播州平野を中心に広がる播磨の中核都市です。かつて渡来人がもたらした技術、藩政時代に藩主が奨励した数々の産業が基盤となって、皮革、鋳造業、醸造、菓子、素麺などモノ造り産業の伝統が生きています。酒造りもその一つ。蔵は姫路市街の北西、《山田錦》栽培の本場・播州平野の穀倉地帯が広がる林田町にあります。林田町は姫路と出雲を結ぶ因播街道のかつての宿場町であり、また林田藩1万石の城下町として発展した街。周囲を小高い山々に囲まれ、林田川が清らかに流れる豊かな自然環境に囲まれて蔵は建ちます。敷地内には白壁と黒板の調和が美しい風格漂う酒蔵と、近代的な総合研究所が並び立ち、合理的な酒造りの技術と伝統の手造り製法の調和を象徴する光景を見せています。


歴史

歴史

田園に囲まれ林田川が静かに流れる六九谷に建つヤヱガキ酒造。風格のある蔵と、近代的な総合研究所が並び立ちます。

蔵の創業は寛文6年(1666年)。蔵元は遠く藤原鎌足に連なる家系で、その33代目の子孫・長谷川栄雅がこの地で酒造りを始めました。屋号はもう一つの家業であった木材商から「材木屋」とし、近郷の米を使い、近郷の人々や街道をゆく旅人を癒す酒を醸していました。嘉永2年(1849年)には材木業と酒造業を分業。酒銘「八重垣」は明治14年(1881年)に生まれ、スサノオノミコトがクシナダヒメとの婚姻にあたり新居を建てたときに詠んだ喜びの歌「八雲たつ出雲やゑがきつま隠みにやゑがきつくるそのやゑがきを」にちなみます。戦後は、日本酒のみならず、焼酎製造や独自開発した醸造機械の販売など多角化し飛躍的に発展、技術と開発のヤヱガキの評判を不動のものとしました。その技術力と、「蓋麹」など昔ながらの手造りの手法を合わせ、播州の酒としての個性を際だたせています。


造り

造り

一升盛りの木箱「蓋麹」で造られる麹

「手間も時間もかかる丹念な造りが良い酒をつくり出す」を基本姿勢に酒造り。原料米には全国に名だたる播州産の《山田錦》を、仕込み水には天然記念物・鹿ケ壷を源とする林田川の伏流水を使用。そして麹造りには今や全国でも数少ない一升盛りの「蓋麹」を、高級酒のみならず、すべての酒に用いています。蔵内にある総合研究所で生み出された業界の先端をいく生産の合理化・機械化の技術と伝統製法のバランスの取れた良酒は海外でも愛飲され、近年、海外にも醸造拠点を設けるなど、グローバルな飛翔を続けています。


味わい&合う料理

食

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手造りにより丹念に醸された酒は、特に酸味のバランスのとれたキレのよい辛口。 しっかりした味わいなので食中酒に、また、煮魚のような濃味の酒肴にもぴったりです。

蔵元おすすめ酒に合う地元のうまいもん

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