日本名門酒会 蔵元紹介

蔵の概要

環境

環境

奇勝に富む東尋坊
(写真/福井県観光協会)

越前・福井市は、日本海に注ぐ九頭竜、足羽、日野の三大河川の扇状地に拓け、北陸の要衝として古くから発展してきました。越の国の大首長の墓とされる免鳥長山古墳など史跡も多く残り、戦国時代には朝倉氏、安土桃山時代には柴田氏の城が築かれ、江戸時代には越前松平家の城下町として北陸屈指の大都市を形成。越前ガニを始めとする鮮魚の宝庫である日本海、酒造好適米《五百万石》の産地としても名高い福井平野など、起伏に富んだ自然からの豊かな産物にも恵まれ、住みよい街として常に上位にランクインしています。蔵は市の中心部より西北西に約10km、日本海の荒波寄せる奇勝・東尋坊にもほど近い小高い丘陵地帯にあります。この地区はかつては棗杜氏を輩出した土地でもあります。


歴史

歴史

蔵元は代々地主の家柄で創業は江戸期に遡りますが、明治4年、7代目のときに政府により酒造免許を受け、自家年貢米を使い酒造りを始めたのを始まりとしています。以来、代々の当主自ら酒造りに精通し、品質の向上に努めてきました。酒銘「雲乃井」は古謡にちなみ、「天と地の態を現し、空気と水は万物生育の根元であり、悠久の天の美禄である」ことを意味し、自然の恵みに感謝の心を込めて名付けられました。


造り

造り

「酒造りは原料の吟味から始まる」と米にこだわり、市内清水地区の《五百万石》と、地元川西地区の美しい海岸段丘の田圃で育つ《山田錦》を中心に使用。全量自家精米を行い、品質の向上に努めています。仕込み水は大正末期に敷地内を2年間かけて掘削した地下150mの井戸から汲み上げて使用。2001年より、製造する酒のすべてが純米酒となり、より自然な酒造りと、安心・安全・本物志向で日本酒の楽しさを追求しています。


味わい&合う料理

食

淡麗さの中に日本酒本来のコクを加味して幅広い味のバリエーションを生み出しています。

蔵元おすすめ酒に合う地元のうまいもん

海岸に近いため、地元三国港でとれる越前ガニ、甘えび等、海の幸の諸料理が豊富です。また、三里浜でとれるらっきょうは、三年掘りらっきょうとして生産量日本一です。


周辺情報

東尋坊 柱状節理の断崖が延々と1kmに渡って続く東尋坊は、国の名勝・天然記念物。

免鳥長山古墳 

三国港 天下の越前ガニの水揚げ基地。

大安禅寺 越前松平家の菩提寺。

丸岡城 国指定重要文化財。桃山時代・天正4年(1576)に柴田勝家の甥、勝豊によって築城。2重3層の天守閣は、現存する天守閣として日本最古のもの。城内には「雲乃井」と呼ばれる深井戸があり、龍神が住み、敵の襲来に対して霞をかけて城を守ったと伝えられている。

一乗谷 朝倉氏遺跡 戦国大名朝倉氏の城下町跡。国の特別史跡・特別名勝・重要文化財の三重指定を受けている。

あわら温泉 東尋坊や越前海岸、永平寺にも近く、福井県観光の拠点としても親しまれている温泉地。周辺には5つのゴルフ場も。

福井市観光ガイド「ふくいcityなび」

福井県観光情報「ふくいドットコム」