日本名門酒会 蔵元紹介

蔵の概要

環境

周辺環境

「松山酒ミュージアム」と「華の蔵」からなる「醸華邑」。

仙台から北へ約40km、大崎平野に位置する大崎市松山は、成瀬川が流れ、水田が一面に広がる静かな町です。江戸期には仙台家の重臣・茂庭家が1万3千石を領し、千石城を中心に城下町として栄えました。蔵は町の奥まった丘陵を切り開いて作った5万坪におよぶ広大な敷地を有し、三方を緑の山に囲まれた自然豊かな環境にあります。松山の中心には「松山酒ミュージアム」と「華の蔵」からなる文化ゾーン「醸華邑」があり、酒づくりに使用していた器具の展示や松山ゆかりの文化・伝統芸能を随時展示し、多くのお客様で賑わっています。


歴史

歴史

級別審査をあえてパスし、特級酒並みの酒質の酒を二級酒として発売した「一ノ蔵無鑑査」。のちに級別制度を廃止に導く大きなうねりの呼び水となった。

「お客様にご満足いただく良質の商品を正直に手を掛けてつくり続けること」ーーこの精神のもと、昭和48年、宮城県内の長い歴史を持つ酒蔵4社の企業合同により「一ノ蔵」は誕生しました。当初から伝統の手造りを大切にする高品質な酒造りに取り組み、創業まもない昭和52年には、特級酒並みの酒を手軽な価格の2級酒で販売する「一ノ蔵無鑑査本醸造」を発表。当時存在した酒税法である級別制度に一石を投じました。さらに、昭和63年に他社に先駆けアルコール度数8%の低アルコール酒「ひめぜん」を、平成10年には発泡性を有した清酒「すず音」を販売するなど、新たな日本酒の可能性を示唆してきました。

注)級別制度下では、国の審査に出し、それを通ったものが特級酒や一級酒と表示できると同時に、出荷時にはそれに応じた酒税が課せられていました。どんなに高品質なお酒でも級別審査を通らなければ二級酒ということになり、しかし酒税は安くなります。この級別審査をあえてパスし、中身は高品質なまま安くなった税金分を価格に反映させたのが「無鑑査シリーズ」です。これを契機に他の蔵元も次々と二級酒の本醸造や純米酒、吟醸酒を発売。優良な地酒が大きく市場を伸ばす結果になりました。


造り

造り

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創業以来、伝統の技と心を頑なに守り、手を掛け心を掛けて完成度の高い日本酒を造り続ける一方で、醸造発酵技術を応用した商品開発にも積極的に取り組み、ローテクとハイテクのバランスの取れたものづくりが特徴です。また、環境保全への取り組みにも熱心で、R瓶(リユース瓶)の採用、原料米に有機米・減農薬減化学肥料で栽培した環境保全米を使用した商品開発、その商品の売上金の一部をNPO法人環境保全米ネットワークへ寄付し、環境に配慮した商品開発及び活動を推進しています。平成16年には農業部門「一ノ蔵農社」を創設し、環境保全型農業にも取り組んでいます。


味わい・合う料理

歴史

一ノ蔵『特別純米酒』シリーズ。

飲みごたえのある伝統的な酒から、低アルコール酒まで、バラエティー豊か。蔵元定番とも言える『特別純米酒』シリーズは、清々しい香りとふくよかな味わいが口中にすべるように広がります。

蔵元おすすめ酒に合う地元のうまいもん

東に太平洋、西に奥羽山脈に囲まれた宮城県は海の幸・山の幸に恵まれ四季 折々の食材を楽しめます。その食材の味を更に引き立たせてくれるのが、「一ノ蔵 特別純米酒シリーズ」です。煮込み料理やタレ味の焼鳥等味の強い料理には『特別純米酒』がオススメ。山菜の天ぷら・刺身・塩焼き等、素材を楽しむ料理には『特別純米酒 辛口』『蔵特別純米酒 超辛口』がオススメです。この「一ノ蔵 特別純米酒シリーズ」は冷酒から熱燗と幅広い飲酒温度でお楽しみいただけます。