日本名門酒会 蔵元紹介

蔵の概要

環境

周辺環境

蔵のすぐ近く、法皇山脈の中腹に位置する四国88ケ所霊場第65番札所の三角寺。天平年間に僧行基によって開基された由緒ある寺。

蔵のある四国中央市は、川之江市・伊予三島市・新宮村・土居町の合併により平成16年4月に誕生しました。南に標高1982m西日本の最高峰・石鎚山につながる山並みが東西に走り、北は瀬戸内海の燧灘に面して細長く開けた土地です。石鎚山系の豊かな水に恵まれ、昔から和紙生産が盛んで、現在では紙関連の工業製品出荷額が約5,000億円の規模に成長、「日本一の紙の町」となっています。また名前の通り讃岐・阿波・土佐と境を接する四国の中央に位置し、古く大宝律令の頃から南海道・土佐街道・阿波路の分岐点として、現在は四国を巡る高速道の十字路となっています。蔵は、この市の東部四国霊場65番札所・三角寺の川之江側の上り口にあたる街道沿いにあり、車での参拝者に混じって、時折白装束をまとった『歩き遍路』を目にすることができます。


歴史

歴史

現代の名工・山根福平杜氏

蔵の当主山川家は当時、菜種油、味噌、醤油の製造販売も手掛ける旧家でしたが、明治5年に初代山川由良太が酒造業を創業。昭和9年の全国清酒品評会での第一位入賞を皮切りに、昭和40年代には全国新酒鑑評会で12年連続金賞受賞を成し遂げるなど、西日本を代表する地酒として全国にその名を轟かせました。昭和52年にこの偉業を導いた名杜氏・阿瀬鷹冶の後を受け継いだ山根福平杜氏も、平成5年に「現代の名工」に選ばれ、平成16年には「日本醸造技術表彰」を受けた名杜氏として知られています。2010年秋から山根杜氏の杜氏補佐をつとめていた中村博杜氏、そして今は山根杜氏から酒造りの技を仕込まれた地元川之江出身の松井員仁杜氏が、梅錦の味を守り続けています。


造り

造り

上:麹室での麹づくり
下:槽での酒のしぼり

吟醸酒も普通酒もすべて同じ製法できめ細やかに仕上げるのが蔵の基本姿勢です。そのために二つの麹室では温度計を見ながら、さらに掌の感触を確かめながら、全製成酒の麹を麹蓋でつくる徹底した手造り方式を堅持しています。蒸米工程では二重構造になったステンレス製の甑を用い、多様な酒米のそれぞれの特性を活かすのと同時に、酒の多品種化に対応。このステンレス製の甑は、回転装置にセットすると自動的に蒸し米が落ちてくるため、蔵人を蒸し米取りという重労働から解放しました。つねに飲む人の視点で酒を見つめ、伝統を礎にしながら、新しい時代の空気が感じられる酒造りを行っています。


味わい・合う料理

歴史

二名煮 子供のおやつに、小腹満たしに、酒の肴に、家族みんなで楽しめる。

まろやかな口当たり、のどごしの良さ、濃いながらも優しく上品な味わい。

蔵元おすすめ酒に合う地元のうまいもん

1)二名煮 厳選した瀬戸内海の小魚を、今も変わらず昔ながらの手作りで、上質醤油、砂糖、水飴、等を用いて味付けし、乾燥釜で乾燥させたおつまみです。

2)えびちくわ 瀬戸内海で獲れるえびや新鮮な小魚のすり身と豆腐のおからを使用して焼き上げた高蛋白、低カロリーな食品です。


周辺情報

三角寺 法皇山脈の中腹に位置する四国88ケ所霊場第65番札所。天平年間に僧行基によって開基された由緒ある山寺。

真鍋家住宅 平家伝説の山里に残る古民家。17世紀末頃の建造と推定され、国の重要文化財に指定されている。

翠波高原 春は菜の花、夏には早咲きのコスモスの花園がひろがる高原。標高892mの翠波峰からは瀬戸内まで一望できる大パノラマが広がる。

四国中央市観光協会

愛媛の観光情報webサイト「いよ観ネット」